鳥取発、ファンドレイザーへの道!

駆け出しの准認定ファンドレイザーが、地元の鳥取で、それらしい行動を起こせるようになるまで

ところで、「ファンドレイザー」って、なに?!

「ファンドレイジング」とは・・・

「ファンド」と付くので、何か、ファイナンシャル・プランニングなどと混同しそうなんだけど、そうではなくて、一般に下記リンク先のように説明されている事を指す。

(※協会のトップページでは、ずっと下のフッター直前に説明がある。) 

jfra.jp

ファンドレイジング - Wikipedia

 

・・・、非営利活動を行うための資金って、どうやって調達するのか・・・。

 

私も地域の伝統芸能因幡麒麟獅子舞)を保存する活動に実際に携わるようになって数ヶ月が経った頃から、はたとその事を考えるに至り、どうにもモヤモヤした気分になったのが 2016年の夏頃。

その時は未だ、「ファンドレイジング」という意味はおろか、その言葉自体も全く知らない状態だった。

 

前述のリンク先に説明されているように、狭義には「非営利活動のための資金調達」そのものを指すが、広義には「非営利活動における、資金獲得も含めた戦略的な運営のための組織マネジメント」という所までスコープが広がるものと理解している。

 

 つまり、単に「資金調達」という部分のみを抜き出して対処すれば意図する資金を調達することが出来る、などという単純なものではなく、その団体・組織の意義や理念に基づく活動そのものが、資金を獲得できるかどうかの前提・背景としてありますよ、という事だ。

 

非営利活動が 営利活動と異なるのは、非営利活動が創出する「価値」とは、「対価」を支払う人へ必ずしも直接的に渡らない(受益者ではない)、という所にある。 

例えば、「ゴミを拾って駅前を綺麗にする活動を行う団体」を支援する人を考えると、駅前は自分の家の敷地でもなければ、駅前へ週に1回行くか行かないか、という人も居るかも知れない。

ただ支援者は、「そういう活動って、やっぱり、大切だよね。必要だよね。」という「共感」をしているからこそ、活動に参加したり、その団体に寄付をしたり、となるのだと思う。

 そう、「共感」という状態を生む事が出来ないと、資金の獲得って言っても、誰も見向きもしてくれないという事になる可能性が極めて高いと考えられる。 

 

その「共感」を生む仕掛けは、組織づくりから始まり、その事業戦略に盛り込まれ、果たして「資金をどうやって調達するのか」という話へと進む訳だ。

 

つまるところ「ファンドレイジング」とは、「資金の調達を基軸として、非営利組織とその活動に共感を生む仕掛けを構築しつつ、統合的な組織運営を行うこと」に他ならないと理解している。

 

従って、「ファンドレイザー」とは・・・

・非営利活動の資金調達に関する専門知識を有し、それを実践する人であり、

・組織とその活動に共感が得られるように、組織づくり・組織運営に関わる人であり、

・そのための統合的な組織マネジメンを実践する人である。

 

一言で言えば、「共感マネジメント」をする人、だと思ってる。

 

・・・、はあ。

・・・、そんなスーパーマンみたいな人、居るのか、って話だけど。

・・・、そうならないと活動はきっと行き詰まるのだから、そうなるしかない訳で・・・。

  

こんな感じで、かなり堅苦しいスタートですが、よろしくお願い致します・・・。

  

【参考文献】 

改訂版 ファンドレイジングが社会を変える (非営利の資金調達を成功させるための原則)

改訂版 ファンドレイジングが社会を変える (非営利の資金調達を成功させるための原則)

 

2016年9月、図書館でたまたま見付けて手に取ったところ、当時のモヤモヤを解消する手立てが書かれていた。「衝撃」と言わざるを得ない、人生を変えて頂いた一冊。 

 

初歩的な疑問から答える NPOの教科書

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NPOとは何なのか、素人の立場での質問が代弁されており、とても分かりやすい入門書。我らが 鵜尾雅隆氏 のインタビューも挿入されている。